羽生結弦さんの競技引退・プロスケーター転向会見が記憶に新しいところです。
しかしそもそもプロスケーターってどんなお仕事なんでしょう?日本人プロスケーターって他にはどんな人たちがいるの?気になる年収は?
この記事では「プロスケーター日本人一覧を調査!年収やプロとは」をテーマに、羽生結弦さんへの期待を込めて、色々と調べてみました。
「プロスケーター」とは
プロスケーターになるには
プロスケーターになるのに特別な条件や資格取得が要求されるわけではありません。
とはいえ誰でも簡単になれるということではもちろんありません。
実際に現在プロスケーターとして活躍しているのは、もともとフィギュアスケートの選手であった方が競技から引退しプロに転向したパターンがほとんどと言えます。
トリノオリンピック金メダリストの荒川静香さんや2017年選手としての引退を表明した浅田真央さんらが、競技引退後プロスケーターに転身した例を思い浮かべるとわかりやすいですね。
プロスケーターの主なお仕事としてアイスショーへの出演が挙げられます。
そして現実問題としてこの出演オファーをもらうのは、「選手として名のある大会へ出場し好成績を残した」等のキャリアがなければ難しいようです。
そのことを考えると「有名選手が競技引退→プロスケータへ」の道が一般的なのは納得ですね。
プロスケーターの仕事内容
プロスケーターの仕事内容と一言に言ってもスケーターによって千差万別。
どんなものがあるのでしょう?
<アイスショーへの出演>
プロスケーターの代表的なお仕事はアイスショーと呼ばれるイベントでスケーティングを披露することです。
その舞台は日本国内に留まらずアメリカ・カナダなどの北アメリカ、ヨーロッパなどまさにワールドワイド。
フィギュアスケート選手が競技としてのスケートを滑る場合は、高得点を狙える高難度の技を決めることに注力することになります。
各大会の中継などを観ていると「3回転半」「4回転」などの回転の回数や「トゥーループ」「アクセル」のようなジャンプの種類などを解説者が細かく解説していますよね。
大会で上位を目指してより難易度の高い技やプログラムに挑んでいくのが競技選手としてのスケーターの役目と言えるでしょう。
一方アイスショーでは、観客に「魅せる演技」をすることが求められます。いかに美しく、表現力豊かなパフォーマンスが出来るのか。
またお客さんを飽きさせない構成を組むなどエンターテイナーとしての要素が重要となってきます。
<その他>
プロスケーターと呼ばれる方々の活躍は氷上だけに留まりません。
テレビやコマーシャルを始めとするメディア出演
タレント活動
各種イベント出演、プロデュース
スケート教室開催
などなど各々の資質・知名度により様々な活動が考えられます。
プロスケーターの年収は?
どれくらい稼げるのかは各々の有名度やこれまでの経歴などによりまちまちです。
人気や実績に基づき各ベントへの出演料には差があります。
また一言にプロスケーターと言っても、活躍の場がアイスショーに限られる方がいる一方でマルチに活躍する方も多いですね。
例えばショー出演の傍ら各種メディアへの出演やスケート教室、振付師としても仕事をしているなどです。
なので収入の過多は活躍の場の広さにもよります。
参考までにアイスショーやCMへの出演料を調べてみましょう。
<アイスショー出演料>
人気があるスケーターであればアイスショー1公演あたりのギャラが数百万は下らないと言われています。
フィギュアスケート選手としてオリンピックへの出場経験がある場合、特にメダリストであったスケーターとなると自ずと出演料も上がる傾向にあるようです。
例をあげてみますと、
エフゲニー・プルシェンコさん約300万円
(2006年トリノオリンピック金メダリスト。2002年ソルトレークシティオリンピック・2010年バンクーバーオリンピック銀メダリスト)
アリーナ・ザキトワさん約195万円(2018年平昌オリンピック金メダリスト)
荒川静香さん200万~(2006年トリノオリンピック金メダリスト)
浅田真央さん200万~(、2010年バンクーバーオリンピック銀メダリスト)
などと言われています。
<CM出演料>
元スポーツ選手がCMに出演しているのもよく見かけますよね。
そのギャラももちろん人により、また出演するCMにより幅があります。
一例として浅田真央さんを挙げてみると、1本3000万円ていどのようです。
一般庶民からすると羨まし金額ですが、これも彼女がこれまで積んできた並々ならぬ努力の賜物なんですよね。
<合計するといくらくらいになるのか>
結局のところ合計年収はどれくらいなのでしょうか。
ほんの一例にすぎませんが荒川静香さんと浅田真央さんの場合を見てみましょう。
例1:荒川静香さんの場合
宮城県広報課より引用 https://www.pref.miyagi.jp/site/miryoku/surprise01.html
金メダルを獲得したトリノオリンピック終了後の2006年5月に競技選手として引退を発表した荒川さん。同時にプロスケーターへの転向も表明されました。
そんな彼女は現在、アジア人選手として始めて冬季オリンピックフィギュアスケート競技において金メダルを獲得したという輝かしい経歴を活かし
日本スケート連盟副会長
アイスショー出演
アイスショープロデュース
スケート解説者
テレビ出演
などなど精力的に活動されています。
そんな荒川静香さんの現在の年収は安定的に1億円ほどではないかと言われています。
クールで知的そうな見た目とも相まって「デキる女」感がかっこいいです。
例2:浅田真央さんの場合
スポーツ報知より引用https://hochi.news/articles/20220725-OHT1T51100.html
「真央ちゃん」の愛称で親しまれた浅田真央さん。2017年に選手としての引退を発表されました。
現在は
テレビ・CM等メディア出演
アイスショー出演
アイスショープロデュース
などで活躍されています。
その推定年収は3億円ほどはあるのではと言われています。
さすが人気者といった感じですね。今後もその活躍を見られると思うと楽しみです。
プロスケーター日本人一覧
日本人プロスケーターの一覧をあいうえお順でつくってみました。
ほとんどが選手としての輝かしい経歴を残していらっしゃる錚々たる顔ぶれです。
浅田真央:バンクーバー五輪銀メダリスト。
荒川静香:トリノ五輪金メダリスト。
太田由希奈:元フィギュアスケート選手。現在は、プロスケーター・コーチ・振付師・テレビ解説者などで活動中。
河野有香:元フィギュアスケート選手。現在はプロフィギュアスケート選手として、プリンスアイスワールドチームの一員として活動。
小平渓介:日本の元フィギュアスケート選手。現在はプロフィギュアスケーター、フィギュアスケートインストラクター、コレオグラファー。
佐藤有香:元フィギュアスケート選手。プロフィギュアスケーター、フィギュアスケートコーチ 兼 振付師。
澤山璃奈:日本の女性タレント、女優、歌手 (ダンスボーカルグループ『LOVEACE』のセンター)、プロフィギュアスケーター
村主千香:元フィギュアスケート選手。プロフィギュアスケーター、フィギュアスケートコーチ、解説者。
瀬尾茜:プロフィギュアスケーター、フィギュアスケートインストラクター
田中総司 :元フィギュアスケート選手。現在はプロフィギュアスケート選手として、八木沼純子率いるプリンスアイスワールドチームの一員として活躍
西田美和:元フィギュアスケート選手。現在はプロフィギュアスケーター、フィギュアスケートインストラクター、振付師として活躍。
本田武史:元フィギュアスケート選手。現在はプロスケーター、スケートコーチ、解説者、スポーツコメンテーターとして活動中。
松浦功: 1999年に行われたディズニー・オン・アイスの”75Years of Disney Magic”で日本人として初めて主役(ピノキオ)に抜擢される。現在はNBC”TodaysShow”に出演するなど、世界各国で公演活動中。
村上佳菜子:元フィギュアスケート選手。プロフィギュアスケーター、タレント。
羽生結弦氏への期待
スポーツ報知より引用https://hochi.news/articles/20220723-OHT1T51286.html
2022年7月19日フィギュアスケートの羽生結弦選手が競技選手として一線を退き今後プロスケーターとして活動することを発表されました。
2014年ソチ五輪、2018年平昌五輪と2大会連続で金メダルを獲得し国民栄誉賞を与えられるなどその経歴は華々しいもの。
スケートの実力だけにとどまらず、礼儀正しさやお茶目な一面などその人柄も高い人気の秘密です。
そんな彼が決意表明会見でまず語ったのは周囲への感謝。冒頭から羽生さんらしさが滲みでます。
そして何より印象的だったのが、「プロスケーターとしての今後の自分を楽しみにしてほしい」という趣旨の前向きな発言の数々でした。
羽生さんは競技者でなくなっても「『常に挑戦し続けること』はこれからも続けていきたいなと思います」とアスリートとしての向上心が一切失われていない部分を見せてくれました。
また「プロのアスリートとして今後の最優先事項を3つ挙げるとしたら?」との質問に対しては「成功させられる努力をすること」「人間として美しくあること」「常に勉強し続けること」を挙げました。
この発言からも、これからもスケート人として進化を止めないのだという高い意識がうかがえます。
会見中ご本人が「引退っていう言葉は好きじゃない……」とこぼしていましたよね。
彼がこの会見で伝えたかったのは自分はフィギュアスケートを辞めるのではなく、新たな舞台でチャレンジを続けていく決意をしたのだということだったのではないでしょうか。
高い実力と人気を誇る羽生さんなのでこれからアイスショーや各種イベント・メディアなどへの出演オファーが相次ぐことは想像に難くありません。
新たなステージへと進み始めた彼の今までと変わらない部分と、これから見せてくれるであろう新たな一面から目が離せませんね。
まとめ
「プロスケーター日本人一覧を調査!年収やプロとはを調べてみました!」のテーマのもとフィギュアスケートについていろいろと調べてみました。
「そもそもプロってどういうもの?」という素朴な疑問からついつい気になる年収について。
またプロスケーターと一言で言いますが、日本人スケーター一覧にあげた方だけを見ても
その活躍の幅は十人十色なのだということも分かりました。
この記事が皆さんの興味や疑問に少しでもお答えできたのなら光栄です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。