近年、ガチャ沼にはまる人が増加し、大人だけでなく子供にも様々なトラブルが発生しているといいます。
今回は、ガチャ沼とはどのような意味なのか、また、ガチャ沼から抜け出す方法についてご紹介します。
スマホやタブレットを使用し、誰もがオンラインゲームやソーシャルゲームを、いつでもどこでも楽しめるようになりました。
深刻化するガチャ沼。ぜひ、注意喚起としてもお役立てください。

- ガチャ沼とは?(ガチャ沼の意味)
- ガチャ沼から抜け出す方法について
ガチャ沼とは?(ガチャ沼の意味)
ガチャとは
近年、スマートフォンやタブレットが普及し、手軽にできるようになったオンラインゲームですが、
ゲームを進めるにあたって必ずと言っていいほどに付いてくるのが「課金」のシステムです。
強い敵を倒し、先に進むためには「ガチャ」を回して、強い味方のキャラクターやアイテムをゲットする必要があります。
ガチャは一般的に1日1回は無料で回すことができますが、2回目以降はプレイ中に貯まったポイントを使用できるものや、課金することで回せるようになっています。
また、ガチャには「プラチナガチャ」や「ゴールドガチャ」などステージ分けされ、
課金でしか回すことの出来ないガチャも存在し、最強のキャラクターやアイテムはそこでしかゲット出来ない場合があるのです。
もともと、ガチャと言えば小銭を入れてハンドルを回し、カプセル入りのおもちゃ(カプセルトイ)が出てくる販売機のことを指していました。
日本では45年ほど前に登場し「ガチャポン」や「ガチャガチャ」などと呼ばれ、子供たちに親しまれてきました。
その中でも一大ブームだったのが「キン肉マン消しゴム(通称キン消し)」で、子供から大人まで熱中し社会現象になるほどでした。
現在もカプセルトイのブームは続いていて、数百台の販売機が集まる専門店も数多くみられます。
このカプセルトイと同じように、オンラインゲームの中にガチャというシステムが組み込まれていて、何が当たるか分からないことが楽しみの一つになっています。
ガチャ沼とは
オンラインゲームでガチャを回すための課金は、クレジットカードやプリペイドカード、決済サービスを登録すると、その後はボタン一つで簡単に課金することができるようになります。
ゲームを進めるために課金してガチャを回す。そしてゲームを進め、また、課金してガチャを回す。この繰り返しとなっていきます。
子供の場合は親のカードを無断で使用し、翌月の高額な請求で発覚するということも…
いま、このガチャ沼にはまる子供が増えていることが問題となっており、「ゲーム障害とギャンブル依存症」が重なった症状の見られる子供が増えているそうなのです。
自分をコントロール出来なくなり、病院での治療が必要になるほど重症化しているケースが多くあるといいます。
このゲーム上のガチャは有料電子くじと呼ばれ、10年以上前に消費者庁が景品表示法に抵触する旨を注意喚起したことがあり、課金の健全性について問題となりました。
とてもギャンブル性が高く、欲しいアイテムが当たるまで、何度でもガチャを回し続けてしまう。
海外では既に法的な規制が整えられ始めたとの報告もあるほどです。
ゲームですので止めてしまえば良いだけのことなのですが、止めることができないのです。
ではなぜ、プレイヤーはガチャにお金をつぎ込んでしまうのでしょうか?
ガチャ沼から抜け出す方法はある?
ただのゲームであるのに、止めることができない。
オンラインゲームやソーシャルゲームは、プレイヤーの心理を巧みに操り「今やめると、これまでに投入したものが無駄になる」「損をしてしまう」という、心理効果を組み合わせて作られています。
金銭だけに限らず、労力、時間を無駄にしないために、後には引けず誤った判断をする結果となるのです。
食べ放題に行くと元を取らなくてはと思い、お腹が苦しくなっても食べ続けてしまう…
スタンプをあともう一つ貯めると景品をもらえるので、不要な買い物をしてしまうスタンプカード…
このように、似たようなケースは日常に溢れていると言います。
ある10代の少年はゲームから離れられなくなり、学校を休んで部屋に引きこもりました。
ゲームではもちろん課金していて、ある時、支払いが月に5万円以上となってしまいます。
母親がお金を出し渋ると物を壊しはじめ、暴力をふるい暴れ回る状態となり、自分を抑えられなくなりました。
その少年はインターネット依存の専門外来を受診し、はじめて生活を改める意欲が出てくるようになったと言います。
ガチャはギャンブル性が高く、ゲームの依存性を高める要因となっていますが、中には、お金が支払われていると認識できていない子供もいるそうです。
根本的な治療法はまだ確立されていませんが、うつ病を併発しているようなケースは、投薬治療が必要になる場合もあります。
投薬治療が不要な場合は、自然の中での行動療法に効果があり、登山やキャンプで身体を動かすことや、学校へ行き友達と会って話すだけで症状に改善が見られるケースもあるとのことです。
そして何より、ゲーム依存症にならないよう、デジタルデトックスを定期的に行うことが大切です。
コロナ禍の影響で外出の機会が減り、ゲーム依存のトラブルは急速に増えました。
「ゲームを止められない」「朝起きられない」など、学業や仕事に影響が出ている10代~20代が増加しており、使用している機器はスマホが1番多いそうです。
ネット依存の診療に携わっている医療機関はとても限られていますが、久里浜医療センターWebサイトにて、各地域の治療施設を紹介しています。
【久里浜医療センターWebサイト】
https://kurihama.hosp.go.jp/hospital/net_list.html
また、久里浜医療センターWebサイトにて、以下の依存症に関するスクリーニングテストが開設されています。 https://kurihama.hosp.go.jp/hospital/screening/ ◆ネット依存のスクリーニングテスト ◆ゲーム依存のスクリーニングテスト ◆ギャンブル依存のスクリーニングテスト |
そして、ガチャ沼はプレイヤーがガチャに依存するだけでなく、ゲームを制作している会社もまた、ガチャに依存している傾向にあると指摘されています。
この様にガチャ沼は、とても根の深い問題に発展しているのです。
まとめ
今回はガチャ沼についてと、ガチャ沼から抜け出す方法、治療方法について調査しました。
コロナ禍の影響により、オンラインゲームに関連するトラブルが増加しているそうですが、実は2019年に世界保健機構(WHO)は既に、ゲーム障害を依存症の一種と認定しました。
外出の機会が減ったことで「ゲーム障害とギャンブル依存症」が重なった症状の見られる子供が増えて、深刻化しているのです。
根本的な治療法はまだ確立されていませんが、うつ病を併発しているようなケースは、投薬治療が必要になる場合があります。
投薬治療が不要な場合は、自然の中での行動療法に効果があり、登山やキャンプで身体を動かすことや、学校へ行き友達と会って話すだけで症状に改善が見られるケースもあるとのことです。
そして何より、ゲーム依存症にならないよう、デジタルデトックスを定期的に行うことが大切です。
医療機関での治療が必要となった場合、ネット依存の診療に携わっている医療機関はとても限られていますが、久里浜医療センターWebサイトにて、各地域の治療施設を紹介しています。
【久里浜医療センターWebサイト】
https://kurihama.hosp.go.jp/hospital/net_list.html
また、久里浜医療センターWebサイトにて、以下の依存症に関するスクリーニングテストが開設されています。 https://kurihama.hosp.go.jp/hospital/screening/ ◆ネット依存のスクリーニングテスト ◆ゲーム依存のスクリーニングテスト ◆ギャンブル依存のスクリーニングテスト |
子供から大人まで、だれでもガチャ沼にはまる可能性が潜んでいます。
ゲーム障害やギャンブル依存症を防止するためにも、1日に少しの間でもデジタルデトックスの時間を作ってみてもいいかもしれません。
ぜひ、注意を払いながら健全に楽しみましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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