こんにちは!
新年度も始まり、今後の進路について、情報収集が必要になりますね。
2021年度の入試からは、文部科学省の区分でAO入試に代わり、「総合型選抜」という名称が使われるようになりましたが、引き続き各大学や専門学校の試験の名称としては『AO入試』という呼び名で残っているところが多いようです。
同じような入試に「総合型選抜」「学校推薦型選抜」等、異なる名称を使用している学校もあり、明確な定義は存在しませんが、通常『AO入試』と呼ばれている入試がどのような試験なのか、イメージできるように、できるだけわかりやすく簡単にご紹介します。
AO入試とは <わかりやすく・簡単に説明!>
AO入試とは、「ペーパーテストだけで判断しない選抜制度」を総称した入試形態です。
「AO」とは、Admissions Office(アドミッション・オフィス)の略。
大学(専門学校)と受験生のマッチングを重視した入試と言われています。受験生が学びたいことや描く将来像と大学(専門学校)の求める学生像がマッチしていることが重要です。
総合型選抜とAO入試の違いは?
いまや私立大学の募集枠に占める、AO入試・推薦入試による合格者数の割合は60%を超えています。
一般科目における学力というモノサシによらずに優秀な学生の取り込みを図ろうと、1990年に慶應義塾大学総合政策・環境情報学部(SFC)にて導入されてから、いわゆるAO入試を含む「推薦型入試」は拡大してきたのです。
しかし、2021年度以降の入試形態が変わりました。
2020年度までの入試形態
1.アドミッション・オフィス入試(AO入試)
2.推薦入試
3.専門学校・総合学科卒業生入試
4・帰国女子入試・社会人入試
2021年度からの入試形態
1.総合型選抜
2.学校推薦型選抜
3.専門学校・総合学科卒業生選抜
4・帰国女子入試・社会人選抜
総合型選抜とAO入試の違いは?
従来のAO入試では、学力検査が必須ではありませんでした。
一方、大学入試改革で学力の三要素が打ち出されたという背景の下「総合型選抜」では、学力検査が課されるようになりました。
大学に三つのポリシーの策定が義務付けられました。
大学側のポリシーが明確に示されることによって、受験生のみなさんは、大学の教育内容をあらかじめ認識し、自分の興味に合わせて大学を選ぶことが可能となります。また、特別な実績を持っているだけでは通用しなくなり、受験生がその大学でしかできない学びを必要としているかなどが問われるようになります。
高校の評定の影響はヤバい?
総合型選抜(旧AO入試)の中には、高校の評定や英語資格などの条件をクリアしていないと出願できない学校もあります。
多くの学校・学部に条件が設定されているとはいえ、出願に評定の条件がない大学・学部も存在します。つまり、評定平均が低くても出願することは可能です。
しかし、評定が3.8~4.0以上の評定がある人は、出願校の幅も広がります。(下記の表は参考資料としてください)
評定条件 | 大学 |
3.8以上 | 明治大学 立教大学など |
4.0以上 | 青山学院大学 上智大学 慶應法FIT・B方式など |
設定条件なし | 中央大学 立命館大学 国立大学など |
*例外もあるので、詳しくは各大学の応募要項を確認してください。
活動実績はいまから作れる
総合選抜(AO試験)では、具体的にどんな試験かというと
一次試験(書類系)・志望理由書 ・活動報告書 ・課題論文
二次試験(実践型)・小論文 ・講義理解力試験 ・グループディスカッション ・面接 が考えられます。
それぞれの学校において、内容は異なりますが、準備を始めようとしているいまからでも活動実績が作れるので安心してください。
自分がどんなことに興味があるのか、将来どんな道に進みたいかを意識して、活動実績を作っていきましょう。イベントに参加したり、専門家に話を聞いたりして、活動実績を積み重ね、活動報告書を作成していきます。
まとめ
今回は、「AO入試」について簡単にわかりやすくまとめてみました。そして、「総合型選抜」との違いも簡単に説明させていただきました。
受験する学校により、「AO入試」という名称をそのまま継続して使っていたり、「総合型選抜」「旧AO入試」という名称に変更したりしているので、ご注意ください。
いずれにしても、受験しようとしている学校と受験生のマッチングを重視した入試になりますので、受験生が学びたいことや描く将来像と受験する学校の求める学生像がマッチしていることが重要になります。
マッチできそうなら、いまから活動実績を積み重ねていきましょう。
早め早めに受験する学校の情報を集めて、準備していきましょう。
希望する学校への合格を蔭ながら応援しています。٩( ╹▿╹ )۶